抜け毛を抑止し薄毛を遅延してくれたり、数ヶ月で発毛しアッサリとハゲを改善してくれたりと素晴らしい効果を発揮してくれるAGA治療薬。
そんなAGA治療薬ですが副作用のリスクがあります。
このブログでは口酸っぱく副作用が起る可能性があると言っているので、ご存知の方も多いと思いますが、大切なことなので今回はより詳しく掘り下げてお伝えしようと思います。
具体的にはAGA治療で使用される4種類の治療薬の副作用についてです。
・フィナステリド
・デュタステリド
・塗るミノキシジル
・ミノキシジル内服薬
の4種です。
これらの治療薬は実際に私も塗布したり服用したことがありますので私に起った副作用も併せて説明します。
副作用をしっかりと把握したうえで薄毛を改善させましょう
フィナステリドの副作用
AGA治療の定番といってもいいくらい有名なあのプロペシアの主成分でもあるフィナステリド。
男性ホルモンであるテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合しジヒドロテストステロンというホルモンに変換される…それが原因でヘアサイクルが乱れ薄毛になってしまう。
この現象を抑制できるのがフィナステリドという成分です(5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬)
フィナステリドはAGA治療において「守る系」のお薬です。
女性の使用は妊婦の胎児の生殖器に影響を与える可能性があるといわれており禁忌です。
AGAの進行を遅延させてくれる頼もしい味方の主な副作用は…
性欲減退…1%~5%未満
勃起不全(ED)…1%未満
射精障害…1%未満
精液減少…1%未満
その他頻度不明の副作用は…抑うつ症状、発疹やAST、ALT、γ-GTPなど肝機能数値の上昇が起るリスクがあります。
1番起りやすいのが性欲減退のようですね、たしかにAGA治療中の方のブログなどを見ていても1番目にするのが「性欲がなくなった」「オナニーの頻度が減った」ですからこの数値は信憑性が高いと思います。
フィナステリドでの勃起不全や射精障害はあまり聞かないことからかなり頻度が低いことなのことかもしれません。
さすがに起たなくなってしまったら皆さん服用を中止しますよね。
ちなみにフィナステリドは前立腺がん検査の一つであるPSA検査の数値を服用することによって半分程度下げてしまう為、正しい検査を行うには測定したPSA値を2倍にして考えなくてはならないとされています。
※後述するデュタステリドも同様の考え方です。
したがってPSA検査を行うときは医師にフィナステリド・デュタステリド成分が含まれた治療薬を服用していることを知らせましょう。
フィナステリドを使用して私に起った副作用
私はフィナステリドを服用を開始して10年くらいなのですが、起った副作用は性欲減退です。
ただこれに関しては服用を休止した時に「そういえばちょっと性欲が強くなった?」と感じる程度です。
服用してない時は週に5回くらい射精したい、服用中は週に3回くらい…それくらいの性欲減退ですねw
もしかして気のせいかもしれませんが…。
性欲減退は1%~5%未満の方に起ると言われていますが、私のように服用中でもあまり自覚していない人もいると思うので、実際のところは頻度はもっと高いのでは?とも個人的には思っています。
ちなみに性欲減退には個人差があり「起たなくはないんだけど全く性欲がなくなった」という人もいるようですね。
デュタステリドの副作用
デュタステリド成分を主とした治療薬で有名なのがザガーロやアボルブです。
日本では2015年に正式にAGA治療薬として承認されました。
フィナステリドと同様に「守る系」の分類される治療薬なのですが、その効果はフィナステリドよりも強力と言われており、主にフィナステリドで効果が実感されない場合に使用されることが多いようです。
5α-還元酵素にはⅠ型とⅡ型があり、フィナステリドはⅡ型しか阻害しませんがデュタステリドはⅠ型もⅡ型も阻害します。
Ⅰ型は皮脂線に多く存在するといわれており、抜け毛抑止だけでなく皮脂の過剰分泌の抑制効果もあるとされています(顔や頭皮が脂っぽい人)
デュタステリド服用で考えられる副作用は…
勃起不全…4.3%
性欲減少…1.7%
乳房障害(女性乳房化、乳頭痛)…1.5%
精液量減少…1.3%
※日本国内臨床試験・AGAの第Ⅱ/Ⅲ相国際臨床試験
効果が強力とされている分、副作用の起るリスクもパワーアップしてる感じです。
特に勃起不全は臨床試験で4.3%の人に起ったみたいですからね、結構な頻度です。
フィナステリドと同様こちらも女性は禁忌とされています。
女性は絶対に使用してはいけません!
デュタステリドを使用して私に起った副作用
私がデュタステリドを服用して起った副作用は乳頭痛です。
服用を開始してから半年くらい?経過したころだったと思いますが、乳首が張れてTシャツに擦れる度に痛みが生じました。
少しくらいの痛みなら耐えることができたのかもしれませんが、このままずっと痛みを我慢しながら服用するのはキツいなと…。
結局それが理由で服用を中止しフィナステリドに戻したという感じですね。
フィナステリドの時のような性欲に関する副作用はありませんでした。
塗るミノキシジルの副作用
塗るタイプでもっとも有名な発毛剤と言えばご存知リアップです。
世界で唯一発毛効果が認められてるミノキシジル成分が5%配合されている大ヒット商品ですね。
塗るミノキシジルは海外製のロゲインなどの製品もありますが、今回は大正製薬が発表しているリアップX5プラスの副作用をご紹介します。
頭皮の発疹
かゆみ
かぶれ
ふけ
頭痛
胸の痛み
製品情報には発現率は記載されていませんが、とある情報サイトの調査ではかゆみが約4%の方に起るとされています。
かゆみの他にはかぶれも発現率が高いとされ、主に頭皮に起る症状が多いようですね。
頭皮に不快感を及ぼすリスクがまぁまぁ高いと思っておいていいでしょう。
かゆみやかぶれが多いことから、肌が弱い方に起りやすいのかもしれませんね。
塗るミノキシジルを使用して私に起った副作用
AGAクリニックに通っていた時に、処方されていた塗るミノキシジルを1年半くらい使用していたのですが、特に副作用は発現しませんでした。
ちょっと頭皮がべた付いたり、髪に付着するとバリバリに固まったりしましたが…。
痒くなったりかぶれたりということは一切ありませんでしたね。
ちなみに私は日焼けすると赤くなるタイプで決して肌が強いタイプではありません。
ミノキシジル内服薬の副作用
現存する薄毛治療法の中でもっとも効果的で短期間で薄毛からフサフサ状態にしてくれるのがミノキシジルの内服薬です。
巷ではミノキシジルタブレットと言われていますね。
しかし…
世界で薄毛治療薬と認めてる国は一つもない!
日本皮膚科学会のAGAにおける治療薬の推奨度は最低ランクのD判定!
承認されてない治療薬だから一般的な皮膚科では処方されていない!
といった具合に薄毛改善の効果は抜群でありながら、ある意味で嫌われている存在です。
その理由は副作用が強く起ってしまうから?が有力なのではないでしょうか。
もともと高血圧の方のためのお薬ですからね、たまたま副作用として発毛がみられたからAGA治療でも用いられてるんです。
あれ?もしかして毛増えてる!?
そんなミノキシジル内服薬の副作用は…
動悸(心臓ドキドキ)
めまい
顔のむくみ
体重増加
脱毛(初期脱毛)
多毛症(頭髪意外の毛も濃くなる)
発現率は調べたのですが記載されているサイトがなくてわかりませんでした、しかし「心臓がドキドキする」「顔がめっちゃむくんだ」という報告が多いので、他のAGA治療薬より発現率が高いことは間違いないと思います。
今回お話しているAGA治療薬の中で1番注意しなければならないお薬です。
ミノキシジル内服薬を使用して私に起った副作用
私に起った副作用は多毛症と初期脱毛です。
多毛症では頭髪の発毛以外では腕毛、まつげ、鼻毛、ヒゲが濃くなります。
初対面の人には「まつげが長い」と言われることもあるので、相当伸びているのだと思いますね。
空気が悪いに所に住んでいると鼻毛が伸びやすいとか言われていますね?ミノタブ服用してると常にそんな感じで伸びまくりですwですからこまめな鼻毛カットは必須でしょう。
私はヒゲは元々濃い方なので変化があまりわかりませんが、それでも少しは濃くなったと実感があります。
腕毛の変化はわかりやすいですね、あきらかに濃くなり伸びますw
※多毛症による各部位の増毛は服用を辞めれば元の状態に戻ります
初期脱毛は服用した方に高確率で起る副作用です。
普段の抜け毛本数が大体100本未満くらいだと思うのですが、初期脱毛時では2倍~3倍くらいになりますね。
1ヶ月程度で収まりますが、頭髪は服用前よりかなりスカスカ状態になります。
しかし多毛症は発毛作用が起きてる証拠、初期脱毛は発毛の準備段階ですので、ある意味避けては通れない副作用と言えると思います。
ちなみに初期脱毛が起らずに発毛する人もいらっしゃいますよ。
副作用が起った時はAGAクリニックの先生に相談しましょう
AGA治療を行う上で個人個人に合った治療薬を使用することになると思います。
そして大半の方に何らかの副作用が起ります(ミノタブの場合の初期脱毛や多毛症は特に高確率)
もし副作用が発現してしまった時はあわてずにクリニックの先生に相談しましょう。
服用する頻度を減らすのか、成分量の低いもの変えるのか、または中止にするのかは先生の指示のもと行えばいいのです。
個人輸入で治療薬を入手して使用する場合は全て自己判断になります、副作用が起ると改善し始めてるにもかかわらず怖くなって途中で辞めてしまったり、必要のない別の治療薬に変えてしまうことあったりするのでAGA治療初心者の方は絶対にまずはAGA専門クリニックで治療し、自分に合った治療薬、自分にはどのような効果が出てどのような副作用が起るのかを知りましょう。
AGA治療薬の副作用に関する事は、ネットの情報よりクリニックに蓄積された膨大なデータの方や医師の体感の方が説得力があると思います。
そして「こんな副作用が出た人には今後このような治療を行う」ということがデータによって導かれるのではないでしょうか。
なのでこれからAGA治療を始めようとお思いの方は実績があり信頼できそうなクリニックで治療を始めましょう。
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